BYDの「深セン」車両運搬船、7,000台近いNEVを積み込み欧州へ出発
グローバル物流能力の大幅な強化として、BYDの大型純自動車・トラック運搬船(PCTC)「BYD EXPLORER NO.1」(通称「Shenzhen」)はこのほど、中国の主要2港で行われた連携した積込作業の後、6,817台の新エネルギー自動車(NEVs)を満載してヨーロッパに向けて出港しました。
世界最大かつ最も先進的な自動車運搬船の一つである当船は、戦略的な「南北リレー」方式による積み込みを行いました。最初に中国東部の寧波舟山港に寄港し、その後BYD専用の輸出ハブである深圳の下睦国際物流港へと向かい、今年初となる欧州航路において最大限の貨物量を確保する効率的な二港作業を実施しました。
「Shenzhen」は自動車業界における持続可能な海洋輸送技術の大きな前進を示しています。世界中で 2番目に大きいPCTC として、その収容能力は 9,200 CEU(自動車換算単位) に達します。特筆すべきは、最先端の LNGデュアル燃料技術 , 硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質などの排出量を従来の重油と比較して大幅に削減します。これは、BYDがそのサプライチェーン全体を通じて持続可能なモビリティソリューションへの取り組みを後押ししています。
「今回の航海は、BYDがグローバルにおける安定的かつ環境に配慮した物流体制を推進する姿勢を示しています」と、BYDグローバル物流部門副社長のStella Wang(王星)は述べました。「『Shenzhen(深圳)』は、大規模な積載能力とクリーンなLNG推進システムにより、急速に拡大する国際事業、特に重要な市場である欧州向けの強固で低炭素な物流基盤を提供します。寧波舟山港と霞浦港とのスムーズな協力体制が、今回の成功した荷役作業において極めて重要な役割を果たしました。」
EV(電気自動車)モデルを含む約7,000台の輸出は、BYDの人気モデルである アート3 (元プラス)や イルカ および シール , 中国製NEV(新エネルギー車)に対する欧州市場での需要が着実に高まっていることを示しています。大型自動車運搬船『Shenzhen』は、今後数週間以内に欧州の目的地港へ到着する予定です。
BYD エクスプローラーNo.1(「深圳」)の概要:
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容量: 9,200 CEU(世界第2位のPCTC)
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推進装置: LNGデュアル・フューエル(メタノール対応)
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所有者: 国際船主からBYDがリース
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運航会社: Zodiac Maritime
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建造会社: 中国国際海洋集積箱(CIMC)
「深圳(Shenzhen)」の配備は、BYDが国際物流ネットワークをより強化し、世界中で信頼性が高く、拡張性があり、持続可能な輸送手段を確保するための戦略的要素となっています。また、BYDは近い将来、チャーター機材にさらに複数の高機能自動車運搬船を追加する計画です。